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2011年3月17日スポニチコラム(金子達仁)

 

世界も信じる「絶対に」甦る日本

 

世界が祈ってくれている。日本のために、祈ってくれている。

 メジャーリーガーが、テニス・プレーヤーが、そしてフットボーラーが、世界のあらゆる場所で日本への祈りを捧げ、支援を訴えてくれている。かつて、かくも多くの人が日本のために祈ってくれたことが、あっただろうか。祈りは無力?そんなことはなかった。自分たちのことを気に留めてくれている人たちがこんなにもいる。そう思えることが、どれほど心強いことなのか。

 だから、思い出しておきたい。ハイチでの、スマトラでの大災害に対し、わたしたちはいささか冷淡にすぎやしなかったか。

 だから、覚えておきたい。もし再び、無慈悲な天災に襲われる人たちがいたら、そこが日本からどれほど離れた場所であっても、わたしたちは祈りを捧げよう。支援を訴えよう。

 世界は称賛してくれている。悲惨な状況下にあっても冷静さと秩序を失わない日本人を、称賛してくれている。

 これほどの甚大な被害を受けていながら、集団的な略奪事件が起きていない、もしくは伝わってこないことが、世界中で大きな驚きを持って受け止められている。凍てつくような寒さの中、食料を、毛布を譲り合い、必死になって耐えている人たちの姿が、静かな感動を呼んでいる。世界第2位の経済大国になった時でも得られなかった圧倒的な尊敬の念が、もしかすると歴史上初めて、この国に向けられている。

 世界は信じてくれている。これほどまでに打ちのめされてもなお、日本は甦ると信じてくれている。

 BBCを見る。CNNを見る。ハイチの時、スマトラの時とは何かが違う。もうダメなのではないか。この国は滅んでしまうのではないか。あの時は感じられた、伝える側の絶望感が、今回の報道に関してはない。ひどい惨状、世界的、歴史的に見ても凄まじい被害を目の当たりにしてもなお、伝える側の姿勢には、それでもこの国は立ち上がる、甦るに違いないと信じてくれている気配がある。

 祈りに、感謝しよう。称賛を、受け止めよう。信頼に、応えよう。

 世の中に絶対はない。ほぼ、間違いなく、ない。スポーツの世界に生きる者として、十分にわかっていたはずのことを、今回の原発事故ではあらためて思い知らされた。
 だが、だからこそあえて、絶対という言葉を叫びたい。
わたしたちは、日本人は、この災害から立ち上がる。復活する。

甦ってみせる。絶対に。

 

(広報委員より)

協会に頂いた手紙を読み、上記のコラムのことを思い出した。「感謝」「奉仕」「慈しみ」のことを考えさせられた一文でした。

 

お薦め

現在、FC琉球に所属する沖縄初の日の丸戦士、我那覇和樹選手の本です。

著者は、ベストセラー『オシムの言葉』の木村元彦氏。

 事の発端は、2007年4月24日付のサンケイスポーツに掲載された「にんにく注射」の文字。

誤報と誤解、不正確な情報を鵜呑みに、重大な判断の下す権威者たち。

読み進めていくうちに、腹がフツフツとなります。

が、しかし、この一連の冤罪を、私自身、どれほど認識していたか・・・

 

己の不明を棚に上げ、誠に恐縮ではありますが、サッカー、否、スポーツを愛する皆さん、必読です。